2025年11月 稽古日誌~万有愛護~
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- 11月2日
- 読了時間: 9分
更新日:3 日前
11月の眼目
◎肚からエネルギーを出すことを意識する(肚で考え、肚で動く)
◎剣の理合いを使い技をかける(とりわけ受けは取りに常に向かっていく姿勢が肝要)
◎常に受けと取りの正中線を合わせることを意識する
◎常に「大きく大きく」動くことを意識する(宇宙をイメージして稽古する)
◎「千日の稽古を鍛(たん)とし、万日の稽古を練とす」(心身に痛みあれども歩み続ける)
【稽古日誌:119回】
☆日付:2025年11月2日(日)
☆場所:ほねごりアリーナ(体育館)
☆参加人数:7人(北八王子道場参加者)、合気道相模和同会の皆様多数
☆今日の発見(today’s discovery)
・受けは取りとの接点を一ミリも離れないように繋がりを維持する
・臍下丹田を意識し、肚から動く
・礼法は丹田にしっかりエネルギーを込めて肚で行う
・二教は脇を開けずに剣を振り下ろすように行う
☆特記事項:合気道相模和同会主催 鈴木俊雄先生特別稽古
☆主な技:片手取り、正面打ち
☆技のポイント
◎礼法
・肚にエネルギーを込め、腹筋を十分に使い、腰から上体を傾ける
◎転換動作
・片手取りで、接点を動かさないようにし、受けの側面に転換する。目線に注意
◎片手取り四方投げ
・手を受けの手首に添え、大きく足を入身し、手をくぐって受けの肩口から垂直に落とす
◎片手取り入り身投げ
・下から接点を斬りつつ、受けの背中側にすばやく入身し、体に密着する
・受けの手刀を取りの正中線に腰を鎮めながら、落とす
・受けの襟首を抑えながら、手刀を斬り上げ、受けの正中線に斬り下ろす
◎片手取り第一教
・当身を入れ、転身を行いつつ、一教を行う
◎片手取り小手返し
・上から接点を斬りつつ、受けの背中側に素早く入身し、小手を正確に制する
・受けと取りの正中線を合わせて、小手を返す
◎片手取り回転投げ
・受けの腕を伸びやかに上げつつ、腕の下をくぐる
・腕を回転させながら、腰を下げて足を大きく引き、受けの体を崩す
・受けの手首と後頭部を制し、腰から投げる
◎片手取り呼吸投げ
・後足を進め、手刀を振りかぶり、体の向きを変える
・前足を送りながら手刀を振り下ろし、前方に投げる
◎正面打ち第二教
・取りは手刀の接点を捉え、斬り下ろし、受けの手首を二教に持ち変える
・脇を開けないように気を付ける。腕の動きは剣の斬り上げ斬り下ろしを意識する
・受けは手刀の接点を一ミリも離れないように、繋がりを維持する
◎正面打ち呼吸投げ
・受けの手刀を取りの手刀で受けて、腰で投げる。手先で投げないことが重要
◎正面打ち回転投げ
・受けの正面打ちを斬り下ろし、回転投げ
◎諸手取り呼吸投げ
・体を開きつつ腰で受けの体を引き出し、前方投げ
◎両手取り天地投げ
・手の内旋による繋がりを意識して、天地投げ
◎両手取り呼吸法
・取りの丹田のエネルギーを受けに放出する
【稽古日誌:120回】
☆日付:2025年11月3日(月)
☆場所:冨士森体育館
☆参加人数:21人
☆今日の発見(today’s discovery)
・稽古中は大きく大きく技をかけることを意識する
☆主な技:交差取り
☆技のポイント
◎肩取り第二教
・裏は転身した後に入身し、受けと取りの正中線を合わせてから二教を極める
◎横面打ち四方投げ
・当身をし、受けの横面の軌道を活かしながら転身して四方投げ
◎両手取り呼吸法
・受けの肩を触りに行くイメージで行う
◎交差取り四方投げ
・受けとの遠からず近からずの間合いに気を付けながら足を運ぶ
◎交差取り呼吸投げ(天秤投げ)
・転換し、受けの手を斜め上につり出し、天秤投げ
◎交差取り第一教
・腕を大きく振りかぶり、一教をかける
◎交差取り小手返し
・受けの側面に入ると同時に手を切り、小手を制して投げる
◎交差取り第二教
・腕を大きく振り上げた後に、足を運びながら振り下ろし、二教に手を持ち変える
【稽古日誌:121回】
☆日付:2025年11月5日(水)
☆場所:大和田市民センター
☆参加人数:16人
☆今日の発見(today’s discovery)
・両手取り呼吸投げでは「手を動かそう」という気持ちでなく「受けと融合すること」を意識する
☆主な技:5級4級審査技、各種自由技(片手取り、諸手取り、両手取り、正面打ち)
☆技のポイント
◎片手取りすみ落とし
・取りは受けと一体化することを意識する。物体を意識から外す
◎片手取り四方投げ
・慣れてきたら、受けに対して45度の角度で足を動かす
・裏で転換するとき、受けの肚の前に接点を持ってきてから斬り上げる
・受けはしっかりついていかないと接点が切れて「つまむ」だけの状態になるので「掴む」ことを意識
・四方投げで斬り上げる際は、おでこの前ではなく、刀を取りの頭上で斬り上げるように行う
◎正面打ち第一教
・受けに打ち込まれる前に素早く受けの手刀を斬り上げる
・手刀の接点と腕に添えた手を優しく斬り下げ、斬り下げたところで腕と手刀を掴む(接触した段階で掴んでしまうと両者の身体が硬直して動かなくなる)
・正面打ち第一教裏は受けが自然に崩れる方向に導く
・相手との間合いや身長の差によって崩れる方向は調整する
・受けの体を決して引っ張らない
◎正面打ち入り身投げ
・取りは受けの正面打ちを導き下すときに、膝と股関節を柔らかく使用し、しっかりと取りの正中線の前に落とす
・投げる際、手刀は受けの正中線の上を通過し、首にかけた手は脇を締めることで受けに崩しを入れる
◎横面打ち四方投げ
・表はしっかりと手刀と当身を放ちながら、転身をしつつつ、受けの手刀を導き下す
・裏は手刀と当身で受けの体をしっかりと崩して斜め後ろ30度に転身し、転換動作に入る(直線の動き)
◎肩取り第二教
・当身を入れて、転身により受けの体をしっかりと崩す。手は受けの腕を手刀で斬り下ろすようにする
・受けの手の親指の付け根をしっかりと掴んで、その掴みを受けの体を崩すまでしっかりとキープする
・裏は当身を入れてから転身でで受けの体を斜め後ろ30度に崩し、転換動作に入る
・転換動作に入るとき受けの腕を持ち上げるようにする
◎両手取り呼吸法
・取りが「受けを操作しようという意識」ではなく「取りと一体化しよう」という意識を持つ
◎片手取り自由技
①片手取り四方投げ
・後足から二歩進み、受けとの接点を斬り上げ、真下に斬り下ろす
②片手取り入り身投げ
・接点の手を切り上げ受けの背後に入身する。入り身する際に接点を斬って、受けの襟首を掴む
③片手取り回転投げ
・前足を受けの側面に進めながら手を伸び伸びと斜め上に上げる
・転換し、受けの腕を大きく回転させる。受けの後頭部と手首を制し、腰から投げる
④片手取り小手返し
・受けの側面に入り、接点を上から斬りつつ、小手返しを正中線上で行う
⑤片手取り呼吸法
・受けの側面に入身し、腰を下げ受けを崩し、腕を上げることでさらに受けを崩す
⑥片手取り呼吸投げ(前方投げ)
・受けの側面に入り、斬り下ろすが、その際畳に付くくらい斬り下ろす
◎諸手取り自由技
①諸手取り四方投げ
・受けの手をしっかりと掴み、四方投げ
②諸手取り入身投げ
・まず当身を入れる。そのあとの流れは片手取り入り身投げと同様
③諸手取り回転投げ
・諸手で掴まれている手を、掴まれていない手で引きはがす
・受けの手を大きく斜め上方に上げ、手のアーチの下とくぐる
④諸手取り小手返し
・当身を入れて受けの側面に大きく転換して入り、受けの体を取りの正中線に持ってくる
・流れを切らないように小手を制して正中線で投げる
⑤諸手取り呼吸法
・受けの側面に入身し、腰を下げ受けを崩し、腕を上げることでさらに受けを崩す
⑥諸手取り呼吸投げ(前方投げ)
・受けの側面に入り、斬り下ろすが、その際畳に付くくらい斬り下ろす
◎両手取り自由技
①両手取り天地投げ
・左右の手を天地に開き受けの背後に歩を進め、投げる
②両手取り四方投げ
・受けの手に取りの手を被せ、四方投げ
③両手取り入り身投げ
・転身で受けを吊りだし、片手を引きはがして、入り身投げ
④両手取り回転投げ
・手を上下に開き、下の手を斬ると同時に、アーチをくぐり、回転投げ
⑤両手取り呼吸法
・受けの側面に入り、上下に手を用い、自重を受けに乗せていく
⑥両手取り呼吸投げ
・お腹側に入り、体を開き、前方に腰から投げる
◎正面打ち自由技
①正面打ち四方投げ
・受けの正面打ちを取りの臍下丹田の前に斬り下げ、四方投げ
②正面打ち入り身投げ
・受けの側面に入り、入身呼吸投げ
③正面打ち回転投げ
・側面に入り、受けの正面打ちを斬り下ろし、受けの腕を大きく回転させ、腰で投げる
④正面打ち小手返し
・側面に入り、受けの正面打ちを斬り下ろし、小手を捉えて、受けと取りの正中線を合わせて小手返し
⑤正面打ち呼吸法
・受けの正面打ちを受け流し、鋭く受けの正中線に入身し、正中線から崩す
⑥正面打ち呼吸投げ
・受けの正面打ちを手刀で捉え。もう片方の手を受けの手刀に添える。受けのお腹側に素早く入り、腰を落とす。受けの流れをそのままに前方に導き投げる
【稽古日誌:122回】
☆日付:2025年11月6日(木)
☆場所:ひよどり山中学
☆参加人数:25人
☆特記事項:本部道場鈴木師範による審査会及び特別稽古
☆今日の発見(today’s discovery)
・合気道でしっかりと身体を練ることにより、健康寿命を延ばすことができる
・礼を行うときは背中の軸を立てて肚から行う
・受け身をするときには体幹を十分に使って肚で受けるようにする
・受けは取りがいかなる技を仕掛けてきても、柔軟に対応できるように心掛ける
☆主な技:正面打ち
☆技のポイント
◎受身
・座っていて前を向いている状態を12時の方角として、すべての時間の方向に体を投げ出し両手を付く訓練をする
・受けるときは取りの導く方向に柔軟に付いていく(座技正面打ち一教で訓練すると良い)
◎片手取りすみ落とし
・取りは腕を伸び伸びと伸ばし伸脚を十分に使って、腰で投げる
・受けは、ただ倒れるのではなく、肚で技を受け止めてから倒れる
◎正面打ち第一教
・受けの正面打ちの気先を制して、取りの方が少し早く斬り上げる
・斬り上げた瞬間に受けの肘と手刀を制して斬り下ろし、斬り下ろしたところで腕を持つ
◎正面打ち入り身投げ
・取りは投げる際に、受けの首を取りの身体にわずかに引き寄せ、受けの体を完全に崩してから投げる
・投げるときの手は横方向ではなく、立ての方向から受けの中心線に旋回しながら斬り下ろす
・受けは立った状態から、一歩後ろに下がりつつ、腕を畳に付けて、その勢いで二歩進む
・受けは足が居着かないように注意し、取りの導く方向を感じながら付いていく
◎正面打ち小手返し
・受けの手刀を斬り下ろしたときに受けの手に重みを加え、小手を返し、正中線上で投げる
◎座技肩取りすみ落とし
・肩で掴まれている手を上げて、手の下をくぐり、すみ落としをする。体の柔軟性が大切
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